大型ティラピアを海水で養殖 世界初 日本への輸出目指す/台湾

【経済】 2018/09/10 18:45 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
海水で養殖できる水槽内のティラピアの稚魚

海水で養殖できる水槽内のティラピアの稚魚

(台北 10日 中央社)行政院(内閣)農業委員会水産試験所はこのほど、海水で養殖できる大型のティラピア(台湾鯛)の品種改良に成功した。大型ティラピアの海水での養殖成功は世界初。すでに南部・屏東県の業者に技術移転され、稚魚の繁殖が始まっている。来年半ば以降に台湾各地の店頭に並ぶ見通し。業者は、日本や韓国への輸出を目指すと意気込む。高級魚としてのイメージを確立させたいという。

屏東県の養殖業者、聖鯛水産科技の黄壹聖さんによれば、水産試験所が技術の確立に要した時間は2年。淡水魚は通常、海水に耐えられる浸透圧調整ができないため、浸透圧の課題をクリアする必要があった。同所はすでに開発に成功していた、海水より低い25パーミルの塩分濃度の水中に適応できるティラピアの交配を繰り返すことで品種改良に成功した。

淡水で養殖されるティラピアの稚魚の1尾当たりの相場は0.45台湾元(約1.62円)。黄さんは、海水ティラピアの稚魚を年間100万尾生産し、1尾5元(約17.98円)で取引することを目指す。台南市の養殖業者との提携がすでに決まっており、10万尾が成魚に育てられる見通しだという。

黄さんは、海水ティラピアの養殖は淡水での養殖より1~2カ月長い時間を要すると紹介。だが、海水ティラピアのほうが食感により弾力があり、臭みもないと自信を示す。淡水ティラピアは600グラムあたり約30元(約108円)で販売されるのに対し、海水ティラピアは200元(約719円)の値が付くとの見方を示した。

(楊淑閔/編集:楊千慧)