利用客“ゼロ”の地方空港、交通省が来年にも存廃決定へ/台湾

【経済】 2015/10/04 16:04 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
民用航空局提供

民用航空局提供

(台北 4日 中央社)交通部(交通省)民用航空局の林志明局長は3日、利用が低迷している恒春空港(屏東県)について、来年下半期にも廃止を含めた今後のあり方を決定したいとする認識を示した。同空港は昨年9月から利用者0人の状態が続いている。

同空港はリゾート地である墾丁地区の観光促進のため2004年1月に開港。航空会社3社が台北とを結ぶ路線を開設し、同年には年間2万3000人が利用した。だが、高額な運賃が利用客から敬遠されたほか、強風が吹きやすい土地柄欠航が相次ぎ、現在はユニー(立栄)航空が週2便の定期便を維持するだけに留まっている。

しかし、航空会社から「飛ばせば飛ばすほど赤字になる」と嘆く声が漏れるこの定期便も昨年9月から実際に運航されたことはなく、利用者はいない。飛行機の操縦士を養成する訓練学校や軍がまれに使用する場合があるが、空港職員は「暇すぎて申し訳なく思う」との本音を口にする。

県では中国大陸とを結ぶチャーター便の就航が可能か検討を始めているものの、機材の大型化や安定運航に向けて滑走路の延長や設備の更新が必要とみられるなど課題も多く、起死回生への道のりは依然不透明だ。

(汪淑芬/編集:齊藤啓介)