台湾の海洋研究に新戦力登場 初の大型調査船

【経済】 2012/08/10 18:20 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾の海洋研究に新戦力登場  初の大型調査船

(台北 10日 中央社)台湾初の大型海洋調査船「海研5号」の完成記念式典が10日、南部・高雄市で行われた。式典に出席した呉敦義副総統は挨拶の中で、台湾管轄の海域面積は陸地の5倍以上であるとし、同船が今後の台湾「海洋立国」の実現に寄与するであろうと語った。

この新しい大型調査船は長さ72メートル、2700トン級。従来の1~3号船の老朽化やトン数過小、海洋資源調査の重要性などの理由で2008年に建造開始。多音速ソナーシステムや多チャンネル地震観測システムを搭載しているのが特色で、海床の地形やランドスケープが精密に描けるほか、地層の構造解析も可能。主な任務はメタンハイドレートなど新たなエネルギーの探査支援にある。

同船はガソリンと電動モーターで動くハイブリッド船で、連続航行時間50日、走行距離1万3000カイリ余り。船体は波に強い型を採用しており、北東の季節風が強い期間中でも作業可能で、これまで不足していた冬季の河川や海水の変化のデータの収集に一役買うことになる。

高雄市・興達港を拠点港とし、船員18人のほか研究員30人が配置され、年作業期間250日の同船は、行政院国家科学委員会や海洋調査を目的とする大学などをはじめ、台湾中油、台湾電力など企業による調査研究にも活用されることになっている。