蔡総統、香港市民を支持 安全法は民主主義「むしばむ」/台湾

【両岸】 2020/05/25 17:03 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
蔡総統、香港市民を支持 安全法は民主主義「むしばむ」

蔡総統、香港市民を支持 安全法は民主主義「むしばむ」

(台北中央社)中国政府が導入を目指す「国家安全法」に反対する大規模なデモが香港で起こった24日、蔡英文総統はフェイスブックを更新し、香港市民への支持を表明した。「われわれ民主主義の陣営にいる仲間たちは皆、香港人民の味方だ」とした上で、人道支援を提供する姿勢も示した。

蔡総統は同法について「香港の未来にとって重大な脅威」だと指摘。同法が施行されれば「香港の民主主義や自由、司法権の独立といった核心的な価値がむしばまれてしまう」と懸念を示した。北京と香港当局に対しては、香港で民主主義を実現させ「高度な自治」を真に認めることでこそ信頼を回復できると呼び掛けた。

一方で、「香港情勢に変化があった」場合、香港・マカオとの交流について定めた「香港マカオ関係条例」の適用を「一部、もしくは全て」停止する可能性があると言及。「香港情勢がここまで悪化することを望んでいない」とつづった。

これについて、国家安全保障の関係者は、安全法が成立すれば香港は事実上の「一国一制度」となると指摘。台湾が香港マカオ関係条例によって香港を優遇していた現状は消滅するため、香港との交流に同条例ではなく「両岸人民関係条例」が適用されることになり、資金の審査や香港市民の居留などで影響を受けるとした上で、蔡総統の今回の宣言は中国に対するけん制の意味合いがあると説明した。

(王承中、葉素萍、劉冠廷/編集:楊千慧)