国旗禁止の代表チームに声援 現地の台湾人が会場に駆け付ける パン世界大会

【両岸】 2019/10/22 17:54 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
パンの世界大会の会場で中華民国国旗を掲げる在仏台湾人たち=台湾麵包大使協会提供

パンの世界大会の会場で中華民国国旗を掲げる在仏台湾人たち=台湾麵包大使協会提供

(パリ中央社)中華民国国旗の使用を禁じられた台湾代表チームに声援を送ろうと、フランス・ナントで開催中のパンの世界大会「第7回モンディアル・デュ・パン」の会場には21日、現地在住の台湾人約20人が国旗を手に駆け付けた。代表コーチの王鵬傑さんは取材に対し、「もう寂しくない」と気合をみなぎらせた。

2年に1度開かれる同大会。今年は台湾のほか、日本や中国、フランス、イタリアなど16チームが出場している。例年は中華民国国旗を使用できたが、今年は中国から主催者への抗議があったため、代わりに中華オリンピック委員会旗を使うことを余儀なくされた。会場の一部には中華民国国旗が残されているが、ユニホームの国旗は中華オリンピック委員会旗のシールで隠された。

2連覇中の台湾は一目置かれる存在ということもあり、旗のシールには各国の関係者から関心が寄せられた。日本代表コーチの安倍竜三さんは、通訳を通じて理由を聞くと涙を流し、台湾選手の境遇に同情を示した。

報道を見て仲間と共に会場を訪れた在仏台湾人団体のメンバーは「台湾の地位は特殊。だからこそ支え合わないといけない」と語った。

王さんによると、過去6回の大会では応援に来る台湾人はほとんどいなかったという。「今回こんなに多くの人が来てくれたことは、選手にとっては感動的なもの」と喜んだ。

各チームによる製パンは21、22日の2日間に分けて行われ、台湾代表は21日に出場した。審査結果は22日に発表される。

(曽テイセン/編集:名切千絵)