「台湾にある日本の神社を破壊」中国人が予告 移民署「入境していない」

【両岸】 2019/09/15 18:26 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
南部・屏東県牡丹郷にある高士神社=屏東県政府提供

南部・屏東県牡丹郷にある高士神社=屏東県政府提供

(台北 15日 中央社)内政部移民署は14日、南部・屏東県牡丹郷の高士神社を破壊すると動画で予告していた中国人の男について、台湾に入境していないと発表した。

男は動画で、自身は2011年12月末に靖国神社に放火し、12年1月には在韓日本大使館に火炎瓶を投げ込んだ者だと述べ、次の計画は今月3日に高士神社を破壊することだと予告していた。男は同神社について、中国の領土で唯一、日本人が建てた神社だとし、破壊することで「台湾は中国のものであることを示す」などとの考えを示していた。動画はツイッターで拡散された。

同署は、この男の訪台申請や入境記録はないと説明。男に日本や韓国での犯罪歴があるなら、規則にのっとり、訪台許可を与えないことができるとした。

同神社は日本統治時代の1939(昭和14)年創建。戦後は台風などで荒廃が進んだが、2011年の東日本大震災の際に台湾から多大な支援が寄せられたことに感銘を受けた神職、佐藤健一さんらが15年に再建した。

同神社社務所の陳重源さんは、神社が破壊されれば、地元の先住民と他の民族の融合にとって計り知れない傷を与えることになると話し、今回の件が来年1月の選挙に影響を与えたり、政治的な操作の道具となったりすることに懸念を示した。

高士社区発展協会によれば、地元と警察はすでに情報を把握しており、警察が見回りを行うなどしている。14日午後5時までで、被害は特に確認されていないという。

(劉建邦、程啓峰/編集:楊千慧)