人民解放軍の元士官がざんげ 台北で天安門事件30年の記念集会

【両岸】 2019/06/05 17:31 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
元中国軍士官の李暁明氏(右端)ら30年前の天安門事件に立ち会った人たち

元中国軍士官の李暁明氏(右端)ら30年前の天安門事件に立ち会った人たち

(台北 5日 中央社)中国共産党(中共)が民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件から30年を迎えた4日、事件関係者や香港の民主活動家などを招いた記念集会が台北市内で開かれ、当時戒厳部隊として現場にいた人民解放軍の元中尉、李暁明氏が出席した。李氏は犠牲者に許しを請い、より多くの戒厳部隊員が立ち上がって真相を伝えていくことを願った。

事件発生当時、一度も発砲することはなかったという李氏。それでも元戒厳部隊員として己の罪をざんげしたいと語った。事件の記憶が徐々に薄れている現況にも言及し、「わが子を含む次世代、全ての人に事件を忘れてほしくない」と訴えた。

集会には、ブッシュ(子)政権で、チェイニー副大統領の副補佐官(国家安全保障担当)を務めたイェーツ氏も出席した。イェーツ氏は、事件は中国人が同胞を殺害するということを人々に知らしめたと強調。これまで諸外国は経済の発展などが中国に平和をもたらし、民主化に向かう可能性もあると考えてきたが、事実はそうではないと述べ、中国への警戒感をあらわにした。

このほかにも陳建仁副総統が、総統府人権諮問委員会の代表として出席し、中共をけん責する声明に署名した。同集会に参加した政府関係者としては、過去最高位となる。

(繆宗翰/編集:塚越西穂)