蔡総統、中国による台湾メディアへの圧力を非難 中国高官の発言受け

【両岸】 2019/05/13 13:40 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
蔡英文総統

蔡英文総統

(台北 13日 中央社)中国の国政助言機関、全国政治協商会議の汪洋主席が両岸(台湾と中国)のメディアに対して平和的統一の推進を呼び掛けたのを受け、蔡英文総統は12日、汪氏の発言は台湾メディアに対する中国の圧力の存在を裏付けるものだとし、中国を非難した。

北京で10日、両岸のメディア100社近くを集めた集会が開かれ、汪氏は同日、集会に参加したメディアの代表者と面会。中国中央テレビ(CCTV)によると、汪氏は「台湾独立に外国勢力を頼みの綱にするのは当てにならない」などと述べ、両岸メディアに対し、両岸関係の平和的発展や平和的統一の進展に向けて盛り上げを図るよう求めた。

蔡総統は12日、総統府で取材に応じ、汪氏の発言は「われわれ(台湾)のメディアに中国が圧力を掛けている状況が確かにある」ということを証明するものだと指摘。これは台湾の民主主義や報道の自由、内政への大きな干渉だとし、「これに対して非難する」と述べた。さらに、国の安全を担当する部門にこの問題への注視の継続を要請し、状況を把握していくとした。

呉ショウ燮外交部長(外相)は同日、外交部の公式ツイッターアカウントで、汪氏と一部台湾主要メディアの代表の面会を報じる英文記事を紹介し、「この新たな争いの目標はただ一つ。自由と民主主義を守る第一線にいる台湾を内部から打ち倒すことだ」と主張した。(ショウ=金へんにりっとう)

国家安全局の柯承亨副局長は13日、立法院(国会)外交委員会出席後に取材に応じ、汪氏の発言について、「共産主義国家、とりわけ報道の自由がない国がわれわれのメディアに指図する必要はない」とし、両岸関係や米中関係の発展に悪影響を及ぼすとの見方を示した。

(葉素萍、陳家倫、顧セン、陳俊華/編集:名切千絵)