高雄市長の訪中に大陸委トップが不快感「敏感な政治的行為」/台湾

【両岸】 2019/03/28 11:40 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
大陸委員会の陳明通主任委員

大陸委員会の陳明通主任委員

(台北 28日 中央社)対中融和路線の最大野党・国民党の韓国瑜高雄市長が中国の出先機関や対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)のトップを相次いで訪問したことについて、台湾の対中政策を所管する大陸委員会の陳明通主任委員(閣僚)は27日、不快感を示した。北京当局が香港とマカオに置く出先機関への訪問については、非常に敏感な政治的行為だと指摘した。

韓市長は22日と23日、中国の中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室と同駐マカオ特別行政区連絡弁公室の両主任とそれぞれ面会。訪問予定は事前に公表されておらず、批判を招いた。25日には、国台弁の劉結一主任(閣僚)とも面会した。

台湾と中国の人々の交流について定めた「台湾地区・大陸地区人民関係条例」では、台湾の非営利法人や団体などが中国の人民や法人、団体らと協力行動をする際、政治的内容に関わってはならないと定められている。

27日、立法院(国会)内政委員会の答弁に立った陳主任委員は、韓市長の中国での一連の行為について、中国福建省と台湾を「一国二制度」でつなげる計画を達成させるのが本当の目的だと述べ、不満をあらわにした。

韓市長の訪中について国台弁の安峰山報道官は27日、「多方面で段階的に大きな成果があった」とし、これらの成果は「両岸(台湾と中国)は一つの家族」の具体的な表れだと評価。また、「一つの中国」を前提とした「92年コンセンサス」の基礎の下では、両岸の都市間交流や連携への前途は開かれているとも述べ、同コンセンサスを支持する台湾の都市との交流を歓迎する姿勢を示した。

92年コンセンサスは1992年に台湾と中国双方の窓口機関が形成したとされている。民進党の蔡英文政権はこれを受け入れておらず、中国は圧力を強めている。

(陳俊華/編集:楊千慧)