欧陽菲菲の姪ナナさんが標的に 中国で「台湾独立派」と非難

【両岸】 2019/03/22 17:36 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
チェリストや女優として活躍するナナ(欧陽娜娜)さん

チェリストや女優として活躍するナナ(欧陽娜娜)さん

(台北 22日 中央社)歌手の欧陽菲菲さんの姪で、チェリストや女優として活躍するナナ(欧陽娜娜)さんが、中国で「台湾独立支持派」との疑いをかけられている。ナナさんは21日、短文投稿サイト「ウェイボー」(微博)で「私は中国人であることを誇りに思います」と立場を表明した。

ナナさんに矛先が向けられたのは、ナナさんの父親で国民党スポークスマンの欧陽龍氏のかつての言動が原因だとみられている。欧陽龍氏はかつて、独立志向が強い民進党寄りの三立テレビや民間全民テレビ(民視)で番組ディレクターを務めた経歴を持つ。

ウェイボーでナナさんは、海外で出身を聞かれた際には「I come from China(中国出身)」と答えていたとつづり、「自分の祖先の故郷が江西吉安であることを永遠に忘れない」と自身のルーツを強調した。ナナさんの個人事務所は、「彼女(ナナ)は自分が中国人だと一貫して思い、一つの中国原則を固く支持している」と説明した。

蘇貞昌行政院長(首相)は22日、これに関し、「これが台湾と中国大陸で最も違う点であり、自由と自由ではないことの違い」と言及。何世代もの台湾人がやっとの思いで勝ち取った自由を台湾人は大切にするべきだとし、「団結、協力してこそ、得難い自由を守ることができる」と述べた。

欧陽龍氏は、自身が議員や国民党スポークスマンを務めたせいで、娘を犠牲者にしてしまったとやるせない気持ちを明かした上で、娘が標的にされた主な原因はこの3年で両岸(台湾と中国)関係が急速に冷え切ったことにあるとし、国民党が来年の総統選で政権を奪還して両岸関係が雪解けを迎えれば、財界や文化界はこのような苦しさを味わわないで済むだろうと語った。

中国で活躍する台湾の芸能人をめぐっては、過去の発言などから「台湾独立支持派」として中国のネットユーザーから非難され、「私は中国人」などの立場表明を余儀なくされるケースが相次いでいる。

(江佩凌、余祥/編集:名切千絵)