太平島を米軍に貸し出し? 外交部「計画はいまだかつてない」/台湾

【両岸】 2018/06/29 18:07 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
南シナ海に浮かぶ太平島

南シナ海に浮かぶ太平島

(台北 29日 中央社)台湾が国土の最南端にある南シナ海・南沙(スプラトリー)諸島の太平島を米軍に貸し出すことを計画しているのではないかとの憶測が流れている。外交部(外務省)の李憲章報道官は29日、太平島を外国に貸し出す計画はいまだかつてないとし、米国を含むその他の国から太平島を借りたいという申し出を受けたこともないと改めて説明した。

今月初旬、与党・民進党寄りのシンクタンクが太平島を人道支援の名目で米軍に貸し出すよう提案をしたと台湾メディアで報じられたのを受け、中国大陸の軍事情報サイト「西陸網」は8日、これに関する評論を掲載。外交部の李報道官は10日、報道を否定した上で、事実でない報道に地域の不安や両岸(台湾と中国大陸)の争いを引き起こす意図があるのは明白だとし、政府に対する憶測やその後の攻撃を止めるよう中国大陸側に求めていた。

中国大陸国防部の呉謙報道官は28日、定例会見で報道陣から太平島貸し出しの件について尋ねられると、「このような提案は非常に危険」と述べ、中華民族の利益を損なういかなる言行も両岸の全ての中国人の断固とした反対にあうだろうと語った。

李報道官は29日、呉氏の発言を受け、太平島を貸し出す計画の存在を改めて否定。中華民国は国際社会の責任ある一員だとし、政府は蔡英文総統の政策に従い、太平島を人道支援と国際科学研究の基地にすることに力を入れ、地域の平和と安定に貢献してきたとの立場を示した。

(侯姿瑩/編集:名切千絵)