中国大陸記者の訪台申請却下 「衝突招く記者歓迎しない」=大陸委/台湾

【両岸】 2018/06/29 16:03 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
大陸委員会の邱垂正報道官

大陸委員会の邱垂正報道官

(台北 29日 中央社)中国大陸のテレビ局記者の訪台申請が却下されていたことが27日までに明らかになった。台湾の対中国大陸政策を担当する行政院(内閣)大陸委員会の邱垂正報道官は28日の定例会見で、「両岸(台湾と中国大陸)の衝突を招く個々の中国大陸メディア記者の訪台を歓迎しない」との姿勢を明らかにした。

申請が却下されたのは、福建省福州市に本社を置くテレビ局「東南衛視」の記者。この記者は今年2月、東部・花蓮で発生した地震に関し、自身のフェイスブック上で「日本の救助隊が危険性を理由に災害現場に入らなかった」との趣旨の投稿をしていた。だが実際には、日本から派遣されたのは人命探査装置の使用を指導、支援する専門家チームで、救助隊については十分に足りていることから台湾側が中国大陸など各地からの申し出を辞退していた。

邱報道官は、政府は報道の自由を尊重、保障すると強調した一方で、この中国大陸メディア記者が虚偽のニュースによって誤った言論を撒き散らし、両岸の人々の誤解を招いたことは決して許されないと述べた。また、花蓮の災害救助の件に関してかつて同委員会がこの記者に説明したにも関わらず、記者は台湾側が中国大陸の申し出を受け入れなかったことと故意に結び付け、対立をあおろうとしたと指摘した。

邱報道官によれば、台湾で取材活動をする中国大陸のメディアは10社、記者数は30人近くに上る。東南衛視も4人の記者を台湾に派遣しており、申請を却下されたのは問題の記者のみだという。

中国大陸の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は27日の会見で、「民進党当局の理不尽な拒絶は、両岸が相互に駐在記者の派遣を開始して以来の悪例になった」と台湾側を批判した。

(繆宗翰、テキ思嘉/編集:名切千絵)