中華民国国旗塗りつぶし 開催した豪自治体、中国大陸の圧力認める/台湾

【両岸】 2018/05/16 18:42 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
展示の際に塗りつぶされた中華民国国旗のイラストが描かれていた牛の像=フェイスブックより

展示の際に塗りつぶされた中華民国国旗のイラストが描かれていた牛の像=フェイスブックより

(台北 16日 中央社)オーストラリア・クイーンズランド州で開かれたイベントで、台湾出身の生徒が像に描いた中華民国国旗のイラストが中国大陸の人の抗議を受けて消された問題で、イベントを開催した自治体の首長は、中国大陸の駐ブリスベン領事館の副領事から圧力を受けたと認めた。13日付で地元紙が報じた。

牛肉PRを目的に同州中部のロックハンプトンと豪州牛肉博覧会が共同で開催したイベントで、会場に展示するために地元の生徒が絵付けをした牛の像6基のうち1基に、台湾出身の高校生2人が中華民国国旗を魚の形に模したイラストを「台湾」の文字と共に描いていた。だが展示の際には、中華民国国旗の部分が青く塗りつぶされていた。

地元紙「ザ・モーニング・ブレティン」によれば、この首長は、中国大陸の副領事から自治体の幹部職員に台湾出身の生徒が描いたイラストを写した写真が送られてきたと説明。自治体の職員はイラストを描いた生徒たちの高校に連絡を取り問題について説明したものの、学校側から解決方法が提示されなかったため、自治体側の判断でイラストを塗りつぶしたと述べた。

また、オーストラリア政府は台湾を独立国家として認めないことで中国大陸と合意しているとした上で、国旗を認めるわけにいかず、さらにイラストに「台湾」と書かれていたことで事態の敏感さが増したと語った。大事なイベントの開催前に国際問題に構っている場合ではなかったとし、自治体は政府の方針に従ったまでだとの立場を示した。

(編集:楊千慧)