蔡政権初の国防報告書 新たな防衛戦術を提示/台湾

【両岸】 2017/12/26 14:11 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
人民解放軍の上陸を想定した国軍の演習の模様=今年5月25日、離島・澎湖で撮影

人民解放軍の上陸を想定した国軍の演習の模様=今年5月25日、離島・澎湖で撮影

(台北 26日 中央社)国防部(国防省)は26日、2017年の国防報告書を公開した。報告書では防衛作戦に関し、敵軍との決戦の地を従来の水際から沿海部にまで押し上げる新たな理念を初めて公式に提示。「革新・非対称」の戦略を用い、戦力を構築していく方針を示した。報告書は2年に1度発表されており、今回は蔡英文政権発足以来初めて。

報告書は、戦略環境、国防整備、国防自主、国防統治、栄光の国軍の5編に分かれ、その下に国際情勢、国防の挑戦、国軍の使命、戦力発展、国防テクノロジー、国防民生、施政の成果、パートナー関係、軍民同心、人材伝承の10章が設けられた。

中華民国軍はこれまで、水際で敵を食い止める「灘岸決勝」を採用してきた。今回新たに提示した「戦力防護、沿海決勝、灘岸せん滅」の理念では、決戦の地を沿海部に押し上げた上で敵軍に対して幾重もの要撃と火力打撃を行い、敵の作戦能力を削ぐことで上陸を防ぐとしている。

同時に、漫画版の国防報告書も公開された。国際情勢や安全保障の脅威、国軍の軍事戦略などが漫画形式で簡潔に紹介されている。兵器を紹介するページには二次元バーコード(QRコード)が記載されており、携帯電話などで読み取ると、国家中山科学研究院が公開する動画などを通じて詳細な情報を知ることができる。

(呂欣ケイ/編集:名切千絵)