中国大陸で逮捕の台湾NGO活動家、公判で罪を認める 支援者「不公正」

【両岸】 2017/09/11 18:44文字サイズ:字級縮小字級放大
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中国大陸で逮捕の台湾NGO活動家、公判で罪を認める  支援者「不公正」

(岳陽 11日 中央社)国家政権転覆容疑で中国大陸当局に拘束、逮捕された台湾の非政府組織(NGO)活動家、李明哲氏に対する裁判の公判が11日、湖南省岳陽市の中級人民法院(地裁)で開かれた。李氏は起訴内容を認めた上で、自身の思想などは全て誤りだったとし、「罪を認め、悔いる」と述べた。判決は後日言い渡される。これを受け李氏の支援者は、不公正な審判だと不満を訴えた。

李氏は民進党の元職員。長期にわたり中国大陸の民主化の発展に関心を寄せ、台湾の経験をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて中国大陸の知り合いなどに紹介していた。今年3月19日にマカオから中国大陸・広東省に入った後で連絡が途絶え、同29日に中国大陸当局による身柄拘束が発表された。5月26日には国家政権転覆容疑で逮捕されたことも明らかになった。

公判で李氏は、共同被告の彭宇華氏に誘われて入ったSNSのグループで管理員を務め、中国共産党の現行制度や政府を攻撃する悪意の文章を流布していたことに言及し、「国家政権を転覆させる意図があった」と供述。また、中国大陸が文明的に案件を処理し、人権と服薬の権利を保障したことに感謝を示した上で、中国大陸に対して偏見のある台湾メディアが報道する中国大陸の法治とは大きく異なっていたと述べた。

李氏の妻、李ソウ瑜氏と李氏の母親が公判を傍聴した。ソウ瑜氏に同行して岳陽に向かった民間団体「民間司法改革基金会」の蕭逸民氏は、この日の公判について、李氏は黙秘権を持たず、自身を侮辱するほかなかったと指摘。また、当局が用意した李氏の弁護士は李氏に対して実質的な弁護を行っておらず、国際法と中国大陸の刑事訴訟法の原則に反していると非難した。(ソウ=にすいに爭)

総統府の黄重諺報道官は11日、李氏の健康状態や各種の権利などを注視する政府の姿勢を示し、李氏の救出を第一に、李氏の家族を全力で支援していると説明。また、国家の尊厳保持の前提の下、李氏の安全を確保し、「李氏を安全に帰国させられるよう全力を尽くす」と強調した。

(邱国強、繆宗翰/編集:名切千絵)

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