台湾与党の元職員が中国大陸で身柄拘束 民主化・人権問題でSNSに発信

【両岸】 2017/03/29 19:22文字サイズ:字級縮小字級放大
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李明哲さんの即刻釈放を訴える民進党議員ら

李明哲さんの即刻釈放を訴える民進党議員ら

(台北 29日 中央社)29日午前、中国大陸の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は台湾の与党・民進党の元職員で非政府組織(NGO)職員の李明哲さんの身柄を拘束したと発表した。「国家の安全を脅かす活動に従事した疑い」で調べている。同日午後、立法院(国会)内政委員会は中国大陸側に対して李さんの容疑の説明や家族への面会の許可などを求める臨時提案を決議した。

台湾の対中国大陸窓口機関である海峡交流基金会(海基会)によると、今月19日、マカオから広東省珠海に入って以来、連絡が取れなくなっていると、李さんの妻、李浄瑜さんから連絡があった。これを受けて、海基会は地元警察に確認を要請。20日の時点では、逮捕や拘留などの記録はなかったという。

だが、国台弁の馬報道官は29日、定例記者会見の中で、中国大陸のメディアからの質問に応答する形で、李さんの身柄拘束について言及。失踪以来、初めて動向が明らかにされた。居場所や具体的な容疑については触れられていない。

葉宜津・民進党立法院党団(議員団)幹事長は、事実が発覚してから台湾の対中国大陸政策を担当する行政院(内閣)大陸委員会や海基会が文書を複数回送ったとしながらも、何の回答も得られていないと話した。台湾と中国大陸の間で結ばれている司法共助取り決めに基づき、少なくとも家族との面会を許可するべきではと述べている。

李さんはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じ、中国大陸の人権問題や台湾の民主化に関する情報を長期にわたって発信していたとされる。同氏の妻、浄瑜さんは29日、「これらの行為は文明国家の基準においては無罪だ」と声明を発表した。

(陳俊華、繆宗翰/編集:楊千慧)

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