台日合作ドラマ「路」 出発点は「台湾にお礼したい」との思い=演出・松浦氏

【芸能スポーツ】 2020/05/15 19:17 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
ポーズを決めるアーロン(左3)と林交通部長(右4)ら

ポーズを決めるアーロン(左3)と林交通部長(右4)ら

(台北中央社)台湾と日本で16日に放送開始される台日共同制作ドラマ「路~台湾エクスプレス~」の記者会見が15日、台北市内で開かれ、俳優のアーロン(炎亞綸)ら台湾の出演者が同作をPRした。演出を担当した松浦善之助氏はビデオメッセージを寄せ、2011年の東日本大震災発生時に台湾から寄せられた支援に対してお礼をしたいとの思いが同作制作の出発点になったと明かした。

台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)の建設プロジェクトを背景に日本人と台湾人の心の絆を描く同作。吉田修一の小説を日本放送協会(NHK)と台湾の公共テレビ(公視)による共同制作でドラマ化した。台湾各地で撮影が行われ、高鉄が撮影に協力した。

日台キャストが共演し、日本からは波瑠(はる)や井浦新、寺脇康文、高橋長英、台湾からはアーロンのほか、シャオ・ユーウェイ(邵雨薇)、ヤン・リエ(楊烈)、リン・メイシュウ(林美秀)らが出演する。

松浦氏は同作の制作について、台湾からの震災支援に「どうすればお礼ができるか」と模索している中で、「台湾で、台湾の放送局と合作という形でドラマを作れたらそれが一番のお礼になるのではないか」と考えて企画を立ち上げたと紹介。公視や高鉄と一緒になって撮影できたことを「とてもうれしく思っている」と語った。

アーロンが演じたのは、新幹線建設チームに参加する日本の商社社員、春香(波瑠)の思い出の台湾人男性・エリック。アーロンは波瑠との共演の感想を聞かれると、「第一印象は、歯が大きいと思った」と珍回答。「自分より歯が大きい人はあまり見ないから」といい、波瑠を見て「負けたと思った」といたずらっぽく大笑いした。日本の設計会社に勤務しているという設定だったため、日本語のセリフも高いレベルが求められ、恋愛のシーンだけに集中することは難しかったと告白しつつ、「外見と品の良さだけで(波瑠に)惹きつけられた。すぐに好きになった」と称賛した。

アーロンは同作が日台共同で制作されたことに関し、「台湾のエンタメ界はここ数年、活路を探り続けてきた」と言及。「この活路には、とても多くの人の連携が必要」とし、この作品はみんなが一丸となることで「共通の思い出や誇りを発見し、それを浮き彫りにしてより多くの人に知ってもらう」という意味合いがあると真剣な表情で語った。

運輸業を所管する交通部(交通相)の林佳龍部長(交通相)は、世界がコロナ禍に見舞われる中、「台日の友好関係がこの作品を通じて結ばれた」とし、ドラマを通じて高鉄を日本にPRし、「コロナ禍が過ぎ去った後に、より多くの日本人に台湾に来てもらえれば」と願った。

同作は16日から、日本ではNHK総合などで毎週土曜午後9時、台湾では公視で毎週土曜午後9時(日本時間同午後10時)に放送される。全3回。

(編集:名切千絵)