一青妙さん、台湾で新刊 独自の目線で日台を観察したエッセー集

【社会】 2019/11/04 14:40 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
新刊発表会に出席した一青妙さん

新刊発表会に出席した一青妙さん

(台北中央社)作家で女優の一青妙さんは3日、台湾で先月末に刊行されたエッセー集「妙台湾-温柔聯繋台日的観察者」の発表会に出席した。日台ハーフで、台湾の名家の子孫という背景を持ち、独自の目線で台湾と日本を観察してきた一青さん。同著にはルーツ探し、対話、発見の3つのテーマがあるという。

一青さんの父は、台湾五大豪族の一つに数えられる顔家の長男で、父がどんな人生を送ってきたのか、それを知ると同時に自身の「ルーツ」やアイデンティティーに向き合うことになると話した一青さん。また、執筆していると、すでに亡くなっている両親と「対話」しているような感覚を覚え、11歳まで家族と過ごした台湾での記憶もともによみがえってくると語り、これらの過程で台湾について新たな「発見」があり、一方で自身が育った地で、母の故郷でもある日本のこともより知りたいと思うようになったと説明した。

同著は、台湾文学や歴史など台湾に関する書籍の出版に力を注ぐ前衛出版社から一青さんに出版を打診。2014年から今年にかけて一青さんが日本の新聞やネット媒体などで発表した作品を中国語に翻訳し、まとめた。

同社の楊佩穎編集長は、同著から感じられるのは「温かさ」だと指摘。台湾人が気付いていない台湾の良さを一青さんは伝えてくれていると話した。日本での出版も目指しており、代理店を通じて交渉を進めているところだという。

(楊千慧)