台北映画賞、坂本龍一が音楽賞ノミネート 主演女優賞候補にビビアン・スー

【芸能スポーツ】 2019/05/17 19:33 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
ホラー映画「人面魚:紅衣小女孩外伝」主演のビビアン・スー=台北映画祭提供

ホラー映画「人面魚:紅衣小女孩外伝」主演のビビアン・スー=台北映画祭提供

(台北 17日 中央社)台湾映画を対象にした「第21回台北映画賞」のノミネートが17日発表され、音楽家の坂本龍一がツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督の「あなたの顔」([イ尓]的臉)で音楽賞に名を連ねた。主演女優賞では、ビビアン・スー(徐若[王宣])が出産後初の映画出演作「人面魚:紅衣小女孩外伝」で候補に選ばれた。発表会見が台北市内で行われた。

台北映画賞は今回、ルールを変更。これまでは長編、短編、ドキュメンタリー、アニメーションの各部門の入選作品計40本のみを発表し、ノミネートリストを賞別に発表するという形式は採用していなかった。映画祭ディレクターの李亜梅氏によれば、台湾映画界で努力している人をより多く奨励するのが変更の狙いだという。

今回は過去最多の359作品の応募があった。最多ノミネートは、ホン・ボーハオ(洪伯豪)監督の「老大人」とホアン・チャオリャン(黄朝亮)監督の「寒単」 の11部門。老大人は、とあるきっかけで不本意ながら老人ホームに入居することになった高齢男性を中心に、高齢化する台湾社会における介護や生死の問題に切り込んだ作品。寒単は、金運をつかさどる神様「寒単爺」に向かって爆竹を投げつける東部・台東特有の元宵節の祭り「炸寒単」を題材に、絆や憎しみを描いた。

昨年の台湾映画で興行収入1位だった「比悲傷更悲傷的故事」は、撮影賞、音楽賞の2部門のみのノミネートに留まり、長編作品賞などの主要部門には選ばれなかった。

李氏は長編作品賞の選考について、同映画祭は「大胆、革新、ブレークスルー」を精神としていると説明。2次審査の審査員を務めた映画美術監督、赤塚佳仁氏から「台湾の映画祭は台湾の商業映画を奨励すべき」との意見があり、審査員全体もこの考えに賛同したと紹介しつつ、映画祭の精神を基準に作品を比較した上でノミネートを決定したと述べた。

同時に発表された「国際新監督コンペティション」のノミネート作品には、箱田優子監督の「ブルーアワーにぶっ飛ばす」が選ばれた。同コンペティションには世界15カ国から12本が出品された。

授賞式は台北映画賞が7月13日、国際新監督コンペティションは7月2日に行われる。

(名切千絵)