台湾観光PR動画自主制作の台湾女性、大きな反響に「うれしい」

【芸能スポーツ】 2018/08/17 18:02 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
サンディーさん

サンディーさん

(台北 17日 中央社)台湾人女性が台湾の魅力を自作の日本語曲に乗せて紹介する動画がインターネット上で注目を集めている。動画の再生回数は12日の公開から5日間で12万回を突破した。動画を自主制作したサンディー(黄小玫)さんが17日、台北市内で中央社の取材に応じ、制作の背景などについて語った。

動画「台湾で会おうね!」では、サンディーさんが台湾の観光地やグルメ、人情味、交通マナーの日台での違いなどを盛り込んだ日本語歌詞をキャッチーなメロディーに乗せて歌い、背景にはサンディーさんが撮りためた台湾の風景などが合成であしらわれている。歌詞では「夏休み、台湾に遊びに来てよ」と台湾への来訪を呼び掛ける。

曲づくりから映像の撮影、出演、編集まで全てサンディーさんが一人で手掛けた。曲を歌うサンディーさんの映像は合成用の緑色の布を背景に自宅で撮影。動画制作のために新たにかかった費用は、布の購入費100台湾元(約360円)のみだという。詞と曲は半年前にはほぼ完成していたが、映像の部分は歌詞にある「夏休み」に間に合わせるため急いで作ったと明かし、「こんなに注目されるとは思わなかった。分かっていたらもっときちんと作っていたのに」と笑う。

サンディーさんは台中出身。小学6年までを台湾で過ごし、その後は大学卒業までカナダで過ごした。幼少期に日本のアニメに親しみ、高校では第二外国語として、大学では副専攻で日本語を学んだ。大学時代に交換留学で東京に半年滞在した経験もある。台湾に遊びに来た日本の友人を案内する際、いつも同じ説明をしているため、「曲にしたら面白いのでは」と思い付いたという。観光地やグルメの紹介だけでは物足りないと考え、台湾の交通マナーや注意事項なども歌詞に入れた。「台湾が好きだから台湾の特色を伝えたかった」とサンディーさんは語る。

幼い頃から電子ピアノを習ったり、カナダ時代には管弦楽部やバンドに参加したりするなど、音楽に親しんできたサンディーさん。4年前に大学院進学を機に台湾に戻ってきてからも、演奏や創作活動を続けている。昨年、パソコンでの編曲を学び、編曲の仕事も始めた。現在は台北の音楽教室で編曲などの指導もしている。

サンディーさんが自身のフェイスブックに投稿した動画には多くの好意的なコメントが寄せられている。サンディーさんは反響の大きさに「思ってもみなかったし、うれしい」と笑顔を見せる。「(動画によって)台湾と国際社会の交流など、背後にある大きな価値を生み出せれば、それは素晴らしいこと」と語る。

動画が注目され、すでにパフォーマンスや広告出演のオファーが舞い込んでいると明かすサンディーさん。日本の地方の旅行関係者からも声が掛かっているという。サンディーさんの夢は音楽プロデューサーになること。今後の創作活動については、観光関連の曲を作る可能性も排除しないとしながら、これまで取り上げられていないような題材にスポットを当てた作品を作っていきたいと意欲をのぞかせた。

(名切千絵)