日台共同企画の演劇作品、東京で上演へ 台湾のLGBTの生き方描く

【芸能スポーツ】 2018/07/06 12:43 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
舞台「同棲時間~The Brotherhood~」のポスター=亜細亜の骨、亜戯亜提供

舞台「同棲時間~The Brotherhood~」のポスター=亜細亜の骨、亜戯亜提供

(台北 6日 中央社)日台共同企画の舞台「同棲時間~The Brotherhood~」が8月2~5日、東京都内で上演される。台湾と日本を舞台に、セクシャルマイノリティー(LGBT)の人々のドラマを描き、現在の台湾が直面する課題にも迫る。

企画したのは、中国語圏の演劇界で活躍する山崎理恵子さん主宰の演劇ユニット「亜細亜の骨」と、山崎さんが台湾の俳優、ポン・ハオチン(彭浩秦)さんと昨年旗揚げした劇団「亜戯亜」。昨年放送され注目を浴びた台湾ドラマ「通霊少女」の脚本に参加した新鋭劇作家のリン・モンホアン(林孟寰)さんが脚本を書き下ろした。キャストは全て台湾人。一部日本語を織り交ぜつつ、中国語で上演される。制作陣には日台のスタッフが名を連ねた。

山崎さんによれば、亜戯亜を立ち上げたのは、ポンさんから「台湾の演劇を日本に紹介したい」という思いを聞いたのがきっかけ。昨年には台北市内でリーディングや日本の戯曲の翻訳上演を行ったが、亜戯亜が日本で公演するのは初めてとなる。

同作は台湾のボロアパートの一室を舞台に、日本に妻子を持ちながらも台湾に男性の恋人がいるサラリーマンの兄、ゲイの弟、トランスジェンダーの珍客の3人の生き方が交錯するという物語。LGBTが要素の一つになっているが、山崎さんはLGBTのテーマというよりも、登場人物3人が葛藤しながら生きる姿に惹かれたと話す。同作の脚本を読んですぐに「絶対にやりたい」と思ったのだという。

日台の演劇作りは「アプローチが違う」と山崎さん。演出や立ち位置を決める上での演出家と俳優の関わり方が全く異なるのだという。習慣が異なる中で、意見を戦わせながら作品を作り上げていると明かした。

台湾での上演は現時点では決まっていない。だが山﨑さんは実現に意欲を見せた。

公演会場は新宿シアターモリエール。

(名切千絵)