台湾「唐奨」受賞のサックス氏、南ア民主化に尽力

【社会】 2014/06/21 13:01 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾「唐奨」受賞のサックス氏、南ア民主化に尽力

(ケープタウン 21日 中央社)南アフリカでアパルトヘイト撤廃後、1994年から憲法裁判所の初代判事を務めていたアルビー・サックス氏(79)が2014年台湾「唐奨」の法治賞に輝いた。

唐奨基金会ではサックス氏の受賞理由について、人間の尊厳を尊重し、異なる集団の価値を守ろうと世人への法治の理解を高め、人権と正義のため、行動者、弁護士、学者、新憲法起草者として、自由・民主の南アフリカ法治社会の実現に努力を払ったと説明した。

サックス氏は1935年生まれ。子供の頃両親にしたがってリトアニアから南アフリカに移民し、1956年にケープタウン大学法学部を卒業。英サセックス大学で博士号を取得した。当時南アフリカでは白人が非白人を差別する人種隔離政策(アパルトヘイト)が行われており、17歳で人権のために身を捧げる決意をする。1963年、1966年と相次いで逮捕、5カ月以上投獄され尋問や拷問を受け、釈放後はイギリスやモザンビークで24年にわたる亡命生活を送った。

1988年モザンビークに亡命中、アパルトヘイト撤廃運動に参加した際、南アフリカの治安警察がサックス氏の自動車にしかけた爆弾が破裂、サックス氏は命は助かったものの右腕を失い、片方の目の視力をほとんど失った。だが、それでも南アフリカの人権追求を諦めることはなかった。

サックス氏はアパルトヘイト廃止を推し進める祖国に戻って新憲法の起草委員を務めたほか、1994年に新政権が成立すると大統領のネルソン・マンデラ氏(1918-2013年)によって憲法裁判所(最高裁判所に相当)の首席判事に任命され、人種差別のない社会の実現に法制度の面から力を尽くした。

(徐梅玉/編集:谷口一康)