両岸初 民進党系と北京当局系が大型会合

【両岸】 2013/06/30 17:38文字サイズ:字級縮小字級放大
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両岸初  民進党系と北京当局系が大型会合

(台北 30日 中央社)台湾の最大野党・民進党の謝長廷元行政院長が運営する基金会が29日、香港で両岸関係に関する研究討論会を開催、同党の現役立法委員らも参加した。協催は北京当局のシンクタンク・中国社会科学院台湾研究所で、国務院台湾事務弁公室の孫亜夫副主任なども民間の肩書きで出席、北京が「台湾独立派」と非難する民進党関係者とこうした会合を開くのは初めて。

謝長廷氏は開幕挨拶で、北京が国民党との間のみで両岸関係を進めようとしている現状に危機感を示し、立場が異なるからこそ交流とコミュニケーションが必要だと強調、孫亜夫氏は「台湾独立は歴史や人々の願望に背いている」とした上で、両岸関係を発展させようとの謝氏の考えには賛成すると歓迎した。

北京は「1つの中国」を両岸関係の原則としており、現在の国民党政権とは「92年コンセンサス」を基礎に関係を改善する一方で、党綱領に「台湾独立」を謳う民進党は相手にしないとの立場。民進党は独立綱領を棚上げにしているが北京は受け入れず、同党は2016年の次回総統選挙までに現実的な対中政策を打ち出す必要に迫られている。

2008年の総統選で敗れた謝長廷氏は昨年10月に訪中し、北京国務委員らとも会談。間接的ながら北京の主張に歩み寄りを見せ、民進党の「中国屋」として表舞台に復活、総統選再出馬を視野に入れる蔡英文前主席との関係を強めている。だが、今回同行した立法委員のほとんどは謝氏の派閥で、残りはぱっとしない顔ぶれ。党内や支持者には反中派も多く、派閥抗争のイメージを引きずる謝氏の路線にどこまで支持が広がるかは不透明だ。

【92年コンセンサス】1992年に台湾と中国大陸が窓口機関を通じ確認した両岸対話の原則。“1つの中国”を前提とするがその解釈には触れておらず、台湾は「1つの中国=中華民国」との立場。

(高野華恵)

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