台湾新幹線信号トラブル 今なお原因不明

【観光】 2013/04/26 16:46 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾新幹線信号トラブル  今なお原因不明

(台北 26日 中央社)台湾高速鉄道が25日午前、信号トラブルで一時全線運休したことについて、その運営会社は同日午後の記者会見で、異常は信号の電子連動装置による故障のためと説明した。このようなシステムトラブルは今回が初めてだったが、リセット操作により信号は正常に作動した。しかし故障の原因はいまだ不明で、同社は日本の専門家を招く予定。

この日午前5時4分、高鉄・台中駅で信号に異常を検出。この状況下での手動運転は可能だが時速30~40キロしか維持できず、大幅な遅れが出るのを回避するため、同社は6時20分、全線の運行停止を9時30分まで実施することを決めた。その後、台日技士の4時間にわたる検修を経ても解決できなかったが、信号の電子連動装置システムをリセットしたところ、信号は正常に作動するようになった。慎重を期すため、上下線の運転再開は10時30分に、全線通常ダイヤ回復は11時30分となった。

地震などの天災を除いた高鉄の全面的な運行停止は2007年の開業以来初めて。今回のトラブルで計44本が運休となり、約3万5千人の足に影響が出たほか、運営元は約3000万台湾元(約1億円)の損失を被った。

また、同社は乗客に飲料水や朝食を提供したものの、高鉄各駅はいずれも市街地から離れているにもかかわらずバス代行輸送を行わなかったこと、列車運行に関しての情報公開が後手に回るなど、緊急時への対応に不備が多かったとして利用者などから不満の声が相次いだ。

全長345キロ、南北を最速96分で結ぶ高鉄は台湾本島全体による一日生活圏を実現しており、一日あたりの利用者は延べ20万人を超えて日常生活に浸透している。その分、たとえ小さなトラブルでも国民の生活や経済活動に多大な影響を及ぼすのは必至だ。

(編集:荘麗玲)