恵まれない人のために善意の先払い、大反響/台湾・新北市

【観光】 2013/04/12 19:15 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
恵まれない人のために善意の先払い、大反響/台湾・新北市

(新北 12日 中央社)イタリアに源を発する「保留コーヒー」に触発されて、北部・新北市では「保留麺」や「保留くだもの」など、裕福ではない人々に必要な食事を無料で提供する商店が増えており、話題を呼んでいる。蘋果(リンゴ)日報が12日付けで伝えた。

「保留コーヒー」とは、温かい飲み物などを必要としている誰かのために事前に料金を支払うというシステムで、イタリアに始まった善意の伝統だという。

新北市で麺屋を32年間営んできた顔林蔭さん(60)は先月フェイスブックで、保留コーヒーをありがたそうに飲んでいるお年寄りの姿を見て心打たれ、同月22日、定価75元(約250円)の五目麺を必要とする人々に無料で提供するという「保留麺」にした。

ある日、店の前を通った資源回収のおばあさんにダンボールを渡そうとしたところ、まだ食事をしていないのを知って、保留麺を提供しようとした。おばあさんは最初「高すぎるから」と遠慮したが、「料金はすでに払われているから安心して食べてください」との説明を受け、ようやく感謝しながら麺を口にした。

また、失業中のある中年男性は「自分はお腹を空かせても構わないが、お母さんをそんな目に遭わせることはできない」と涙を浮かべながら目の不自由な母親に食べさせた。

このサービスが始まって2週間、支払い済みの保留麺の数は41に上り、母子家庭の子供や一人暮らしの高齢者などすでに19人が利用した。顔さんの活動を知った近くの商店5軒も同様サービスの開始を計画しているといい、「保留麺の影響力がこれほど大きいとは思わなかった」と話す顔さんは、「保留麺」を通じてより多くの人々の役に立ちたいと語っている。

(編集:荘麗玲)