フジのWBC台日戦特集 「感動」「複雑」台湾の反応二分

【芸能スポーツ】 2013/03/19 14:56 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
フジのWBC台日戦特集 「感動」「複雑」台湾の反応二分

(台北 19日 中央社)フジテレビ「Mr.サンデー」で17日夜放送されたWBC台日戦特集。激戦の末逆転勝利を果たし喜ぶ日本チームの後ろで、マウンド上で円陣を組み深々と頭を下げた台湾の選手たちの姿に焦点を当て、この試合が見せてくれた台湾と日本の友情を約20分にわたり紹介したもので、番組ホームページには日本の視聴者からの「感動した」というメッセージが多数寄せられている。一方、ネットで番組を見た台湾の人々の反応は「ありがとう」「素直に喜べない」など様々だ。

試合前、日本ではツイッターを通じて「東日本大震災に世界最多の支援を寄せてくれた台湾に観客席から感謝を伝えよう」との呼びかけが広がり、会場では多くの日本人客が「謝謝台湾」などのプラカードを掲げ、また試合後は台湾のファンらが日本の勝利を祝福した。番組では、試合ではともにベストを尽くし、結果を称え合うスポーツマンシップにあふれた台湾と日本の温かな交流を、双方のファンや台湾代表の監督・選手らのメッセージを交えながら伝えている。

この番組が18日に動画サイトにアップされると、「日本語は分からないがとにかく泣いた」「こんな風に紹介してくれてありがとう」など台湾人からの喜びの書き込みが相次ぎ、動画は次々と転載され大きな反響を呼んだ。

しかし、その日の夜に中国語の字幕を付けた動画が登場すると、反応に変化が表れる。番組では、台湾の野球は日本統治時代に持ち込まれ、その後も日本人が発展に尽くしてきた経緯などが説明され、そのくだりの最後には画面いっぱいの日の丸に合わせて「台湾野球にとって日本は父のような存在」というナレーション。

この解説に、「いい試合だったのに、日本の国旗の前で“日本は父”と言われるとまだ植民地扱いされているような気になる」「日本から学んだのは事実だが、師弟の関係とか、せめて“母”と言って欲しかった」など反発が急増。円陣の一礼についても「対日戦だからした訳ではない、当たり前のことなのに」と戸惑う声が上がっている。一方で、「日本は復興を、台湾は野球を頑張ってまた戦おう」などのコメントが現在も続いている。