台湾の原発、建設作業一時停止へ 住民投票で続行問う

【政治】 2013/02/27 15:07 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾の原発、建設作業一時停止へ  住民投票で続行問う

(台北 27日 中央社)台湾の与野党は26日、最北端の新北市貢寮区に建設中の第4原子力発電所(=写真)の建設作業を一時的に停止することで合意した。反原発世論が高まる中、政府は建設の是非について8月にも公民(=住民)投票で有権者の判断を問う方針で、与野党合意により安全検査以外の作業を全て停めた上で投票を行うこととなった。

政府は段階的な脱原発を掲げ、現在稼働中の3カ所の原発を2018~25年の間に順次稼動終了する一方で、第4原発については、エネルギー供給の安定や合理的な電力利用料を維持するため2016年にも稼動させたいと説明してきた。しかし、日本の福島第1原発事故以来、台湾でも反原発運動が広がり、行政院は25日、建設継続の可否を公民投票にかけることを決定。

ただ、公民投票の成立要件は非常に厳しく、これまでに国防力強化や国連加盟申請などのテーマで行われた3回の投票はいずれも不成立に終わっており、公民投票法を改正しない限り、今回も否決される可能性が高い。このため、賛成派は「建設中止への同意」を、反対派は「建設続行への同意」を問う内容を主張するなど、投票テーマをめぐる応酬が始まっている。

投票テーマは公民投票審議委員会および中央選挙委員会の審査を経て決定される。現行法では、投票成立には全有権者の過半数の参加と、その過半数の賛成が必要。