台湾の日本人監督、新作は“60年代の台湾映画”

【芸能スポーツ】 2013/02/20 20:35 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾の日本人監督、新作は“60年代の台湾映画”

(台北 20日 中央社)台湾で活躍する日本人監督、北村豊晴さん(=写真左)の第2作「阿【女麼】的夢中情人・FOREVER LOVE」(仮訳:おばあちゃんの夢の恋人)が19日と20日に台北と北京でプレミア上映された。今月中には両岸でほぼ同時に公開が始まる。共同監督は、台北芸術大学大学院時代の先輩でもある台湾の蕭力修。

同作は、台湾ニューシネマの夜明け前、1960年代末の台湾映画界を舞台に繰り広げられる、笑いと感動の詰まった物語。主演俳優は、長澤まさみと共演する台日合作ドラマ「ショコラ」を撮り終えたばかりのラン・ジェンロン(藍正龍、写真中央)、主演女優は今をときめくセクシータレントのアンバー・アン(安心亜、同右)、そして「この作品のために長い芸能生活で初めて台湾語を猛練習した」というおばあちゃん役の沈海蓉など、豪華なベテラン勢が脇を固める。

今月27日の台北公開を前に19日行われた台北市内での記者会見と試写会では、監督とキャストが揃い撮影の想い出や見どころを紹介。「ショコラ」でも監督をつとめた北村氏は、すっかり打ち解けた様子のラン・ジェンロンから「アンバー・アンと僕のラブシーンを一番楽しんでいたのは監督」など何度も突っ込まれつつ、「きっと台湾の誰もに楽しんでもらえる映画、ぜひ見てください」と自信を見せた。

自身も俳優として同作に出演している北村氏は、2010年に初めての長編作品「愛【イ尓】一万年」(一万年愛してる)で映画監督して本格デビューした。台日カップルのラブコメディーで、主演俳優は台湾の元祖人気アイドルグループ、F4のヴィック・チョウ(周渝民)。2012年には日本でも公開された。

在台15年というだけあって、台湾人の笑いのツボは心得ているという北村氏、次回作は台湾と日本の今をやはりコメディータッチで手がけたいと話している。

両岸間で台湾映画が同時公開されるのは、2010年に両岸FTAに相当するECFA(両岸経済協力枠組協議)が結ばれてから初。ECFAにより、台湾映画は基本的に大陸での上映本数の制限を受けなくなった。大陸の映画市場は、昨年度だけで168億人民元(2515億円)規模と言われる。また、制限撤廃で同時公開がしやすくなったため、台湾の制作サイドには、未発表作品の海賊版DVDといった問題も減るのではないかとの期待もある。