台湾スマホ「低頭族」、頭突き出す「カメくび」ご用心

【社会】 2013/01/25 19:40 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾スマホ「低頭族」、頭突き出す「カメくび」ご用心

(嘉義 25日 中央社)台湾製スマートフォンが爆発的に売れ始めたのはちょうど3年ほど前。その頃に比べると、今はスマホもタブレット型PCも品ぞろえが豊富になり、フェイスブックなど交流サイトも大変盛んだ。そんな時代、悪い姿勢で小さな画面に見入るあまり、肩や首の痛みを訴える若者が続出している。

台湾では1月中旬から2月中旬まで学校は冬休みだが、中南部・嘉義市の聖マルチン病院によると、休みに入ってからなぜか肩や首の痛みを訴える学生が急に増えたという。

その後医師らは、これら若者の多くは携帯端末を見るため下を向いてばかりの、いわゆる「低頭族」(うつむき族)であることに気がついた。そもそも彼らは診察室に入って来る直前まで、待合室で携帯を握って“うつむいた”ままなのだ。

同病院骨科(整形外科)医、林宗志さんによると、「低頭族」は長期間悪い姿勢をとり続けたままなのが原因となって、肩や首の筋肉を傷めたり、頸椎(けいつい)を圧迫し続けた結果、頸椎の損傷や椎間板のトラブルなどを引き起こすという。

この「低頭族」、携帯などのディスプレーをのぞき込もうとして、頭部を前に突き出す「烏亀頸」(カメの首)の姿勢をとったままのことが多い。この姿勢を長期間続けると、頸椎の退化や筋肉痛、筋肉膜痛症候群などが起きやすくなる。

さらに頸椎や周辺の組織をいったん傷めると症状は慢性化し、骨棘(こっきょく)などの変形性股関節症を引き起こしかねない。これらは本来、高齢者によく見られる症状だが、スマートフォンやタブレット型PCの急速な普及で、若年層ですでに筋肉や神経の故障が起き始めているというわけだ。

林医師は、この現代の文明病をけして軽く見ないよう、パソコンやスマートフォンなど使用する際はくれぐれも姿勢に気をつけ、30分おきに頭を上げて胸を張ったり、座席を一度離れて手足や体のストレッチを心がけたりしてほしいと呼びかけている。