宮本武蔵剣術の門下生「台湾に武道の精神を」

【観光】 2013/01/10 17:32 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
宮本武蔵剣術の門下生「台湾に武道の精神を」

(台北 10日 中央社)台湾南部・高雄市に、日本統治時代の大正13年(1924年)から残る武徳殿がある。華人として唯一、日本で剣道教士五段を取得した陳信寰さん(55、写真)は、修復を経て市の指定古跡となっているこの道場で、宮本武蔵の兵法「二天一流剣術」を教えている。「聯合報」が10日付けで伝えた。

陳さんは1984年から3年間、九州で二天一流剣術の山東派10代目宗家、故・今井正之氏の指導を受けた。その後、台湾唯一の直系の弟子として認められ高雄に戻り、台湾での流派拡大につとめているという。

師匠から託された、流儀を記した秘笈と黒檀木刀に日々向き合い、修練を重ねる。「剣の道は継続、卒業はない。己の力で修行を続けてこそ、剣術を真に悟ることができる」と話す眼の奥には、静かな力強さがみなぎる。

今でも毎年、日本での修行を欠かさない。武道の基本であり、そして真髄でもある精神「礼に始まり、礼に終わる」を、台湾の弟子たちに受け継ぐことが自分の使命だと、陳さんは語っている。