青函航路をつないだフェリー、台湾へ

【観光】 2012/10/31 19:55 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
青函航路をつないだフェリー、台湾へ

(基隆 31日 中央社)かつて青森-函館間をつないだ大型フェリー「ナッチャンRera」が、台湾にやってきた。台湾での船名は「麗娜」(リーナー)、北部と東部・花蓮を結ぶ航路への投入が期待されている。

豪インキャット・タスマニア社の同フェリーは、2007年から2008年まで、東日本フェリーにより青函航路で運航された。最大排水量は1万712トン、ウォータージェット高速フェリーとしては世界最大級で、旅客800人、乗用車は最大で350台まで、大型車輌も33台まで積載が可能だ。

台湾の海運大手「華岡」が約20億台湾元(54億6500万円)で津軽海峡フェリーから購入し、10月下旬に基隆港に到着した。華岡では、台湾北部と中国大陸福建省の平潭を結ぶ航路をすでに申請しているが、北部との連絡が不便な花蓮の関係者らから「台湾のブルーラインに」との要望が相次いでいる。

華岡の楊許虎社長は、花蓮路線の定期運航は赤字が確実で、実現には政府の補助が必要だと話しており、ブルーライン計画を推進する蕭美琴立法委員は「花蓮県民のため、まずは繁忙期や道路封鎖時などの特別運航で政府補助を」と呼びかけている。

中央山脈に隔てられた花蓮までの道路事情は非常に悪く、道路封鎖は日常茶飯事で、落石や転落などの事故も頻発している。列車は旅行社が大量に押さえているため常に満席、片道1455元の飛行機は県民の負担能力を超えている上に、便数も少ない。県外との交通の改善は、地元住民の積年の願いだ。

現在、台北から花蓮までは台湾鉄道なら最速列車でも440元だが、花蓮航路はエコノミークラスでも片道1800元ほどが採算ラインと見られている。(100元=273円)

写真=華岡提供