台湾海軍、日本領海付近で“迷走”、艦隊長処分

【政治】 2012/08/03 18:02 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾海軍、日本領海付近で“迷走”、艦隊長処分

(台北 3日 中央社) 先月7月26日に軍事演習中の台湾東部艦隊が自分の位置を把握せず日本領海に接近していた事件で、中華民国海軍司令部は3日、この軍紀違反問題についてすでに国防部の関係部署に送検し、問題の艦隊長は懲戒処分を受けたと発表した。

台湾メディアの報道によると、台湾東部沿岸に配置されている海軍第168艦隊の隊長、張鳳強少将は、先月24日キッド級駆逐艦「蘇澳」号(右)に乗船、同少将の指揮の下、台湾東部沖で定期訓練が実施された。

この際、26日未明に艦隊長が全く気づくことのないまま同駆逐艦は日本の与那国島付近の海域に接近。不審に思った日本の関係当局やアメリカ軍がレーダーで艦隊の動向を監視する騒ぎとなった。

この問題について、3日、海軍司令部は国防部高等軍事裁判所の検察に委ねた結果、艦隊長はすでに懲戒処分や職務調整処分を受けたと発表、また、各部署の幹部に対しても訓練遂行にあたっては軍紀を徹底的に順守するよう指示したとしている。

今回問題が起きた海域は、近年の中国大陸海軍の軍備拡張や最近の日本の政治家の土地購入発言などで緊張が続く釣魚台列島(尖閣諸島)に近い。また、台湾では同海域の中華民国主権維持のあり方についても議論が起こっている。