李元総統、雲林の旅 「若者よ、未来は君たちの肩に」

【政治】 2012/06/20 19:28 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
李元総統、雲林の旅 「若者よ、未来は君たちの肩に」

(雲林 20日 中央社)李登輝元総統(89)は19日と20日、雲林県で大学生を相手に講演を行い、未来の台湾を担う若者たちに人生哲学などを語って聞かせた。

李元総統はまず19日午後、環球科技大学の講座で「私の人生哲学」をテーマにゲストスピーチを行った。自らの成長過程を振り返りながら、学生らに対し、自己管理をきちんとし、目標をしっかりと定めることの大切さを説き、またトイレ掃除など日常生活で必要とされることをひとつひとつ丁寧にこなしていくことが成長につながると促した。

今時の若者には深遠すぎたのか、途中居眠りをする学生もいたが、李氏は「大事な話だから注意して聞くように」と諭したあと、「台湾の未来はあなたたちにかかっている。十数年後には私はもういない」と切々と訴えた。

20日には宿泊先のホテルで雲林科技大学の学生らと座談会を行い、李氏は「今後は若い人たちが台湾を引っ張っていかなければならない」と述べ、未来のリーダーに台湾の歴史を理解してもらうために各大学を回っていると語った。

李氏は昨年11月に大腸がんの手術を受け、静養を続けていたが順調に回復、4月からは台湾各地を南から順番に小旅行の形で訪れており、これまでに屏東、高雄、台南などを訪問。雲林訪問は先月に予定していたが、風邪のため延期されていた。

雲林の旅は19日から3日間の計画だったが、台風5号の影響で20日以降のスケジュールはキャンセルに。雲林科技大学での講演も中止となったが、李登輝元総統にひと目会いたいと多くの学生が花束やカードを手にホテルまで足を運んだため、急きょ座談会が行われた。